Vol.2「本音で生きたいのに言えない」人のための“怖さ”との向き合い方
- 田代裕貴
- 4月11日
- 読了時間: 6分
更新日:4月12日

「本当断りたかったのに、笑って受け入れてしまった」 「自分の気持ちを言うと、嫌われるんじゃないかと思ってしまう」 「本音を出せたら楽になるのに、なぜか怖くて言えない」
こんな風に、本音を言いたい気持ちはあるのに「怖さ」が先に立ってしまって、結局、言いたいことが言えないまま自分の中に溜め込んでしまう。
このような状態が続くと、自分が自分でなくなってしまったような感覚になったり、「どうせわたしなんて…」と自己否定が強くなってしまうこともあります。
でもね、あなたが本音を出せないのは「弱いから」じゃありません。
むしろそれは、「優しさ」や「繊細さ」、そして「深い愛情」を持っている証拠なんです。
今回は、そんな“本音を出すのが怖い”あなたのために、その「怖さ」と優しく向き合い、少しずつ「本当の自分で生きられるようになる」ためのヒントをお届けします。
1「怖い」は悪者じゃない。あなたを守ってくれていた感情
まず、知っておいてほしいことがあります。それは——
「怖さ」は、あなたをずっと守ってくれていた感情だということ。
たとえば、幼いころにこんな経験があるかもしれません
自分の気持ちを話したら、否定された
泣いたら「泣くな」と怒られた
素直に表現したら「わがままだ」と言われた
本音を言っても、誰も受け止めてくれなかった
こうした経験が重なると、私たちは「もう二度と傷つきたくない」という本能から、本音を隠すという選択をするようになります。
そしてその選択は、「怖さ」という感情が教えてくれていたのです。
「これ以上、傷つかないように」 「拒絶されるのが怖いから、無難な対応をしよう」
「嫌われるくらいなら、黙っていた方がマシ」
それは、“今のあなた”にとっては不自由に感じるかもしれませんが、
“過去のあなた”にとっては、最善の生き方だったのです。
だからあなたは悪くないのです。
2本音を抑えるクセがつくとどうなる? 心と体に起きる変化
本音を抑え続けると、心や身体にどんな影響が出てくると思いますか?
なんとなくいつもモヤモヤする
頭では納得していても、心がしんどい
人と会ったあと、どっと疲れる
自分の感情がわからなくなってくる
我慢が爆発して、突然怒りや涙が止まらなくなる
実はこれ、「本音」と「表向きの言動」がズレていることで起きる“内的なストレス”なんです。
人の心はとても繊細で、“嘘をついていること”をちゃんと知っているんですね。
だから、頭では「いい人」「ちゃんとやってる」って思っても、心の奥底では「本当は違う」「これ、嫌だよ」って叫んでる。
そして、無意識のうちにそのギャップがストレスになって、心身の不調として現れるようになるのです。
3“怖さ”の正体を見つけよう ワーク:わたしの怖さの根っこ
本音が言えない理由には、必ず“怖さ”があります。
では、その「怖さ」の正体はなんでしょうか?
少し勇気がいるかもしれませんが、
ここで小さなワークをしてみましょう。
Q:わたしが本音を言うと、どんな“怖いこと”が起きそうですか? (思いつくままにいくつでも書き出してみてください)
たとえば:
嫌われる
馬鹿にされる
軽く扱われる
裏切られる
怒られる
めんどくさい人だと思われる
誰も味方してくれない
どうでしょう?
書き出してみて、胸がちょっと苦しくなるような答えが出てきた人もいるかもしれません。
でも、それでいいんです。
その「怖さ」は、あなたがずっと一人で抱えてきた“真実”だから。
そして、その怖さがどこから来たのか。
それは——過去のどこかで、本当にそういう体験をしたことがあるからなんです。
だから、まずは怖さを否定せずに、「そうだよね、そう感じてたんだよね」って、そっと受け止めてあげてください。
4|“本音で生きる”ことは、すぐに全部を出すことじゃない
ここまで読んで、「本音を言えるようになりたい」と思っても、いきなり全部さらけ出すのは、やっぱり怖いですよね。
本音で生きるって、何も「思ったことを全部口に出す」ことではないんです。
本音で生きるとは——
「自分が何を感じているのかを、ちゃんと自分でわかってあげること」
つまり、自分に嘘をつかないこと。
他人に合わせる前に、「わたしはどう感じてる?」と心に聞いてみること。
その感情をちゃんと大事にしてあげること。
たとえ表では笑顔でいたとしても、
「今、本当は疲れてるな」
「この人の言葉、ちょっと傷ついたな」
「わたし、本当はこうしたかったな」
そうやって、自分の“内側の声”を無視せず、寄り添ってあげることが、本音で生きる第一歩なんです。
5|“怖さ”と仲良くなっていく小さな習慣
「本音を出すのが怖い」——その感覚は、今日すぐには消えません。
でも、日々の中で少しずつ“怖さと仲良くなる”習慣を取り入れていけば、自分の心に安心感が増えていきます。
おすすめの習慣をいくつかご紹介します:
(1)「本音メモ」をつける
日記やスマホのメモ帳に、
「今感じてる本音」
「言いたかったけど言えなかったこと」
を書き出してみましょう。
書くだけでもスッキリしますし、自分の感情を認めるトレーニングになります。
(2)「自分の中のインナーチャイルド」に話しかける
本音を言うのが怖いとき、心の中に“怯えている子どもの自分”がいることがあります。
その子にこう話しかけてみてください。
「怖かったよね、言えなかったよね。でも今は大丈夫。わたしが守るよ。」
(3)「安全な人」「安心できる場所」を1つ見つける
信頼できる人、安心して話せる場所を1つでも持つことはとても大事。
いきなり本音を言わなくても、「少し弱音をこぼせる」だけでもOK。
6“本音”は、あなたの魂の声
本音って、すごくシンプルで、でもとてもパワフルなものです。
「やりたくない」
「嬉しい」
「それ、違うと思う」
「寂しかった」
「本当はもっと、愛されたかった」
それを口に出すのは、たしかに怖いかもしれません。
でも、その声こそが——あなたの本質。
心の叫び。生きている証。
本音を出すことで、少しずつあなたらしさが表に出てきます。
あなたを偽らなくてもいい場所が増えていきます。
本音を大切にできる人が、あなたのまわりに集まってきます。
まとめ|あなたがあなたを生きるために
「本音を言うのが怖い」 それは、あなたが“ちゃんと人を大切にしてきた証”です。
“誰かを傷つけたくなかった” “嫌われるのが怖かった” “ずっと、がんばってきた”——その気持ち、ちゃんとわかります。
でもこれからは、自分も大切にする生き方を選んでもいいんです。
無理に変わらなくていい。
少しずつ、自分の心の声を聴いてあげてください。
そしてもし、 「本音で生きたい」 「自分の気持ちをもっと大事にしたい」 と思っているなら…
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今日から、あなたの心にそっと寄り添う10日間が始まります。
あなたが、“あなたらしく生きる”その一歩を応援しています。
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