こんにちは。
エトワール・カウンセリング・オフィス
心理カウンセラー 田代裕貴です。
6月に「“カサンドラ症候群”を考える」というタイトルで講演依頼を頂きました。
カサンドラ症候群は配偶者や親兄弟が大人の発達障害ゆえに、コミュニケーションがうまくいかず疲弊して鬱などになってしまう状態のこと。
多くは出産を機会に自覚されます。
出産後、夫婦二人で赤ちゃんの世話をしたり家事を分担したりして、育児の大変さや喜びを分かち合える…そう期待したらとんでもない!
期待どころか世話を要求されて赤ちゃんを二人抱えているかのよう。
しかも一人は大の大人です。
「なんで手伝ってくれないの?」
「風邪ひいて寝ていても、赤ちゃんの世話も食事の世話もいつも通りやれ、と言われる」
など辛い不満が溜まりに溜まるありさまです。
こんなこと期待する自分はわがままなんだろうか…とすら思え、周囲に相談するけれど…
「男なんてそんなもの」
「うちの旦那もそうよ」
「そのうち慣れるから…」
という答え。
でもなにかが違う。
そもそも、結婚した相手は大人なのに、大人と暮らしている感覚ではないのです。
カサンドラ症候群はそういう感覚の不自然さから始まります。
配偶者の発達障害は変えられません。
でも特性を知って変えていき自分を守るようにしていきたいものです。
それらを一緒に考えていきたいと思います。
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