母の日なのに感謝されない…と感じているあなたへ―「報われない想い」にそっと光を灯すために
- 田代裕貴
- 5月11日
- 読了時間: 7分

5月の第2日曜日は「母の日」ですね。 わたしは母でも妻でもない気楽な身分ですが、
スイーツのお店や雑貨屋さんでは、ここぞとばかりに
「ありがとう」プレゼントが立ち並んでいるのを見ると、
思わず手に取りたくなってしまいます(笑)
もちろんフラワーショップにはカーネーションや、 カーネーションに似ている品種のアジサイが並び、
「え?これも母の日のプレゼントなんだ」
と毎回、そのバリエーションの豊かさに関心していました。
かつて、通販の会社で働いていた時には2月ごろには母の日の限定商品の発表、
3月には父の日の限定商品の発表があり、
「お正月がやっと終わったと思ったのに、
覚えることが多いな~」などと思っていました。
カタログやネットをご覧になったお客様の中には ご年配のお母さまに「こんなバッグをプレゼントしたいの」 とか
「娘がお母さんとして頑張っているから上質のワインをプレゼントしたい」
「お友達の子どもたちが独立したから、お疲れ様のプレゼントをしたい。 おススメをおしえて!」
などなど、
本当に様々なお声があったことをなつかしく思います。
時折、同僚たちの中にはお客様から
「母の日なのに働いているのね!」
と労ってもらうこともあったようです。
だからなのか同僚たちの間でも
「今日は母の日なのに働いているのよね」
と愚痴をこぼす方も。
もしかして、あなたの心の中には、こんな声が響いていませんか?
「私は母親として頑張ってきたのに、 誰からも“ありがとう”の一言もない」 「どうして私だけ、感謝されないの?」 「こんなに尽くしてきたのに、報われないなんて…」
カウンセラーになってみると、通販の仕事とは真逆の声を聴くことが多くなりました。
実は、「頑張っているのに報われない」「母親として真面目に生きているのに感謝されない」というお声はたくさん聴いてきました。
だからまず、こう伝えさせてください。
あなたは、悪くない。
むしろ、今日ここにたどり着いたあなたは、自分の気持ちに正直で、深く愛情のある人なんです。
感謝されない母の日に、苦しくなる理由
なぜ「母の日に感謝されない」ことが、これほどまでに心をざわつかせるのでしょうか?
それは、母である前に“ひとりの人間”として、ずっと頑張ってきた証でもあります。
子どもが小さい頃は、朝も夜もなくお世話に追われ、思春期には言葉の通じない壁に悩み、時に自分の時間も、感情も、犠牲にしてきた日々。
その積み重ねの中で、「ありがとう」の一言が、まるで“存在の承認”のように思えてしまうのです。
だから、感謝の言葉がないと、
「私って、意味なかったのかな」 「母親として失格だったのかな」
と、自分の価値すら疑いたくなる。
だけど、思い出してほしいのです。
感謝の形は「言葉」だけじゃない
子どもや家族は、思っていても口に出せないことが多いです。
背中を見て育てなどの価値観があるし、 「親に感謝を言うのが気恥ずかしい」という文化も根強い。
でも、ふとした仕草や行動の中に、感謝のカケラは隠れているものです。
・ふいに寄り添ってきたとき
・「今日のご飯、美味しかった」とポツリ言ったとき
・なんだかんだ家に帰ってくるとき
それはすべて、「ありがとう」を言えない不器用な愛情かもしれません。
「分かってくれているだろう」と勝手に思っていることもあるでしょうね(>_<)
自分で自分を労うことも、大切な愛
誰かの「ありがとう」がないと、自分を認めてはいけない、
あるいは「ありがとう」と言われない自分には生きる価値がないと
感じることがあるかもしれません。
でも、そんなルールは、どこにもありません。
日々、カウンセリングをしていて思うことは、 「自分で自分をちゃんと認める力」です。
これは自己肯定感がどちらかというと高くて、 年商1000万円以上の女性起業家ですら、 必要なスキルなんですよ。
自己肯定感が高いか低いかに関係なく、誰もが必要とする 「自分を認める」ということ。
今回は、あなた自身があなたに言ってあげてください。
「今まで本当によくやってきたね」 「つらいこともあったけど、私はちゃんと母をやってる」 「完璧じゃなくていい。愛を込めて生きてる、それで十分」
誰かに感謝される前に、まず自分を労ってあげる。それもまた“愛”の一つの形です。
もしかすると、親子の「感謝の擦れ違い」が起きているかもしれない
「感謝されない」と感じている時、実は子ども側にも“伝え方がわからない”苦しさがある場合もあります。
・思春期や反抗期で素直になれない ・過去の誤解やすれ違いが心に残っている ・「ありがとう」を伝えるタイミングを逃してしまった
こうした心のズレは、タイミングさえ合えば、何年経っても修復できます。 むしろ、大人になってからの親子関係の方が、深い癒しを与え合えることも多いのです。
「母」としての役割から、一度降りてもいい
びっくりするかもしれませんが・・・、必要なことだと思っています。
もしあなたが「感謝されない自分には価値がない」 と苦しくなるほどに頑張ってきたのなら、 もう少しだけ、自分の人生に目を向けてみてもいいかもしれません。
母である前に、あなたは一人の女性・人間です。
これまで好きなもの、心地よいこと、大切にしたい自分自身の感覚を、後回しにしてきませんでしたか?
ある女性は「お肌のケアすらろくにせず、気づいたら大きなシミができていた。 それくらい、”母”を頑張ってやっていた」と言っています。
もう引退してしまったアーティストの安室奈美恵さんは、
シングルマザーとして子育てと仕事を両立する上で 自分なりにルールを作りきっちり守っていたようです。
安室奈美恵さんの子育てルール ・18時以降や土日は仕事をしない ・毎朝6時に起きてお弁当を作る ・学校への送り迎えをする ・仕事で長期留守にした場合は旅行に行く
そして息子さんには次のようなことを言っていたそうですよ。
『高校を卒業するまでは、あなたの母親をやる。 でも卒業したら、自分の道は自分で切り開きなさい』 と伝えてきた 加えて『何でも自由にチャレンジしてみなさい。 自分の行動には責任を持って。 法を犯すことだけはしないで』と戒めの言葉も 日本では育児放棄のバッシングもあったようでしたが、 英国雑誌のインタビューで安室さんは、 「人がどう思おうと関係ない。 私は息子のため自分のために歌い続ける」 と語っていたそうです。
自分の時間も大切にしながら、家族との時間も大切にする そして、自分のやりたいことは貫いてきた。 そんな安室奈美恵さんの生き方は引退後も、 女性たちにとってロールモデルになっているな と感じています。
これからの人生、子どものため「だけ」ではなく、 自分のために生きる選択もしていいのです。
最後に:感謝されない日も、あなたの価値は変わらない
「母の日なのに誰からも感謝されない」 その寂しさや虚しさは、決して軽くないことでしょう。
みじめだし、悲しいし、世間でたくさんのお祝いの言葉が 交わされていると、やるせない気持ちになると思います。
だけど、誰に感謝されなくても、あなたがこれまで愛を注いできた日々は、 ちゃんと、誰かの心に残っています。
いつかその想いが、どこかで返ってくる日もあるでしょう。 でも、もしこなくても大丈夫。
あなたの価値は、誰かの言葉によって決まるものじゃないから 毎日、自分のために「ありがとう」と言ってあげてください。
それでもなかなか自分を認めることが難しい場合は
幼少期に愛されなかったなどの
アダルトチルドレンが関係しているのかも。
五感を使って、感性を研ぎ澄ますことで、
インナーチャイルドが癒され、 自分らしさや、自分軸を認識しやすくなります。
HSPかも、という気質の方は特に五感が繊細。
だからこそ、うまく使うと良いと思いますよ。
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